'82? HONDA MOTOCOMPO

 モトコンポとの出会い、それは、2005年2月のある寒い日のこと、いつものように仕事であるお客様のところへ伺ったときのことだった。
会社に入るなり開口一番、
 お客様M氏:「拓迅さん、いいもの見せてあげましょうか。」
 拓迅:「えー、何ですか?」(内心ちょっとわくわく)

そして、連れて行かれたのは応接室。(当然この時点でバイクだと思うわけがない)

 M氏:「じゃーん、モトコンポ手に入れました。いいでしょ。しかも新車ですよ。」
 拓迅:「すごいですね。バイクにも乗らないのにどこから手に入れたんですか。」
彼は、昔はバイクに乗っていたが、現在は車のみ。バイクについては結構詳しい。

 M氏:「実はですね・・・」

ここから長い話が続くのだが諸事情と他人には興味のない話なので省略。簡単に言うと廃業される電気屋さんの店内に長いこと置いてあったもで、それを譲ってもらったとのこと。当時あまりにも不人気だったモトコンポはカラーテレビ購入のおまけでついてきたらしく、それのあまりだったらしい。
 段ボール箱にこそ入っていないが、エンジンやマフラー・タイヤを見ると確かに乗っていた形跡はない。長年の放置により、あちこち小さな傷はあるが日に当たっていないため、紫外線による日焼けもなく、外装パーツのつやも失われていない。
嬉しそうに話す彼を見ながら物欲の固まりである私は(ほ、ほしーーーーーい!)と、心の中で叫ぶ。

 拓迅:「で、これ乗るんですか。」
 M氏:「某オクで売ろうかと思って。結構な金額になりそうだし。拓迅さん、出品してくれない?」
 拓迅:「・・・・」 思い切って「わ、私に売ってください。」
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 M氏:「えーっ、どうしようかなあ・・・・・・・・・・いいですよ。拓迅さんに差し上げます。」
 拓迅:「えっ、今何と仰いました?」
 M氏:「あ・げ・ま・す。 本当は最初からそのつもりでした。今後とも仕事のことよろしくね!」

神様、仏様、M氏様。 かくしてもとコンポはその日の仕事帰りに車の荷室へと積まれ私の元へと来たのであった。  

軌跡

     1.手元に来たときの状態。

2.整備(写真が全くありません。ごめんなさい)
 

 まずは分解。エンジンとフォークと車輪以外は全部外す。

  1.ガソリンタンク・オイルタンク
中身を捨てて、洗浄。それにしても複雑な配管、組み付けで苦労しそう。モンキーはタンクキャップにエアオンオフのつまみがついていたが、モトコンポにはない。タンクキャップは密閉式であり、エア用と2ストオイル用のパイプが複雑に取り回されており、横倒しして車載したときに、ガソリンコックさえ閉めればこぼれないような工夫がされている。そのためガソリンタンクもアッパーレベルが指示されている。
 
  2.キャブレター 
当然分解清掃だが、未走行車だというのがよくわかるくらいきれいなものだった。よって各パーツをキャブクリーナーで掃除してガスケットを新品に交換しておしまい。
 
  3.ギアオイル 
その辺に転がっていた半端物の10W30のオイルと交換。抜いたオイルだかこれもきれいなもの。
  4.ワイヤー類
スピードメーターは壊れていたので、新品に交換、同時にメーターケーブルも交換。ブレーキワイヤーは外して給油。
  5.外装
私の一番の得意分野です。複数のコンパウンドやケミカル剤を使って徹底的に磨きます。最高級ワックスを塗って仕上げです。自己満足の世界ですが、ピカピカになりました。
  
  6.バッテリー
こればかりはどうしようもありません。モトコンポ専用品である上に当然在庫なし。仕方ないのでネットで調べて模型用のバッテリーを購入。使用している人の話によると何ら問題ないようです。
ここで、外装組み付け前に、エンジンをかけてみることに。ガソリンとオイルを入れて・・・キック3発ほどであっけなく始動。さすが新車!
旧車ではあるが、今までレストアしてきたバイクからすれば拍子抜け。

3.登録

  パーツの入手や整備でここまで約2ヶ月。ようやくナンバーを取れる状態となる。
市役所へ行って、窓口で手続き。譲渡証明書を求められたが面倒ではあるし出所ははっきりしているので、長期間未登録で所有していたものであることを伝え、自認書を書いて提出し、無事ナンバー取得。自賠責保険をかけ、任意はファミリーバイク特約に加入し、晴れて公道走行可能となる。

カスタム

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